平成29年3月26日、群馬県高崎市にある国指定史跡箕輪城跡を
訪れました。指定面積は城域約36haのうちの約19ha。戦国時代の
城で井伊直政の居城であったが、高崎城を築城して廃城となった。
昨年11月、郭馬出西虎口門(かくうまだしにしこぐちもん)が復元さ
れた。
私事で恐縮であるが、文化庁での文化財調査官の時に復元に伴う
現状変更申請に先立っての復元建物の検討委員会(「史跡等に
おける歴史的建造物等の復元の取扱いに関する専門委員会」)で
この建物の復元について諮問したため、思いのある建物でした。
城跡の西側、大手側から大堀切の中を登って行ったが、説明して
いた通り途中で建物が見えて、「実現したな」と感動した。
ボランティアの解説員の方によると、来訪者は百名城ということで
全国各地から多いが、建物復元後は地元の方が多くなったという。
地元でも遺跡が再認識され、一層活躍されればと思います。
authored by 内田 和伸(奈良文化財研究所)
大堀切から見た郭馬出西虎口門(西から)

郭馬出西虎口門(内側から)