日本遺跡学会とは/設立趣意書

 日本遺跡学会は、平成15年(2003)2月1日に設立されました。
 現在、会員数300人程度で、考古学、歴史学、造園学、建築学等、分野を超えた学際的な学会となっています。また、研究者のみならず、行政における文化財専門職員も多く会員となっていることは本会の特色といえます。
 日本遺跡学会では、毎年11月を目途として総会及び大会を開催するとともに、学会誌『遺跡学研究』を刊行し、また、会報を年2回発行しています。
 会員の特典として、学会誌(年1回)・会報(年2回)及び会員名簿等の送付を受けられるほか、学会誌への研究論文・研究ノート(原則、査読有)の投稿ができます。また、大会での参加費(資料代)は無料となります。
 入会金は不要で、年会費は8,000円です。


 
 
日本遺跡学会設立趣意書
 
 遺跡は、確かな過去を一つ一つの事実として内包している。それらの遺跡を理解することによって、人間の歴史を構築し、これによって人間社会のあるべき未来に見とおしを持つことが可能となる。
 考古学等におけるこれまでの遺跡に対する研究は、遺跡から出土した遺物に関する研究に重きが置かれ、遺跡や遺構そのものに関する研究はややおくれた感をまぬがれなかった。わが国においても遺跡の発掘調査、保存、活用については、相当の歴史があり、試行錯誤を経ながら、一定の成果を上げてきている。しかし、遺跡の多様な内容や価値が十分に反映されないまま、遺跡の保存、整備が実施される例も散見される。また、遺跡の発掘調査にたずさわった人たちの遺跡に対する思いや感動が、必ずしも遺跡の保存、整備に反映されているとはいえない面もあった。さらに、現代社会における遺跡のあり方に対する理論的、方法論的検討も十分になされてきたとは言い切れない。
 このような状況をふまえ、われわれは今一度初心に返り、現代社会の中で遺跡とは何か、遺跡をどのように保存・活用するかを、学際的、国際的なレベルで研究し、ひいては遺跡の本質と、現代あるいは将来におけるあるべき姿を体系化していく必要がある。そのため、遺跡をとおしてさまざまな分野の人たちが情報交換、研究、交流する場として「日本遺跡学会」を設立する。
  2003年2月1日
  日本遺跡学会設立事務局